【週明け展望】先物800円急落!米ハイテク調整で5万円防衛戦へ。今週は「日銀会合」に最大警戒
おはようございます、つっちーさんです。
2025年12月15日(月)、12月も折り返しの週明けマーケット情報をお届けします。先週金曜日の日本市場はメジャーSQに絡んで大幅高となりましたが、週末の米国市場が崩れたことで、本日は一転して試練のスタートとなりそうです。今週のメインイベントである日銀会合を前に、波乱の幕開けとなる本日の見通しを解説します。
市場概況:日本株はSQ絡みで快勝も、米国株はハイテク主導で急反落
日本市場(12月12日・金) 🇯🇵
先週金曜日の日本市場は、12月のメジャーSQ(特別清算指数)算出日にあたり、朝方から力強い上昇を見せました。
• 日経平均株価: 終値 50,836.55円 (+687.73円, +1.37%)
• TOPIX: 終値 3,423.83 (+66.59円, +1.98%)
• JPX日経400: 終値 30,991.09 (+572.48, +1.88%)
前日のNYダウ高を好感し、自動車や商社などのバリュー株が買われたほか、SQに絡んだ大口の買いも観測され、日経平均は一時5万1千円に迫る場面もありました。TOPIXの上昇率が2%に迫るなど、全面高の様相で週末を迎えました。
米国市場(12月12日・金) 🇺🇸
一方、週末の米国市場は、前日までの上昇に対する反動や利益確定売りが優勢となり、主要3指数が揃って下落しました。
• NYダウ: 終値 48,458.05ドル (-245.96ドル, -0.51%)
• ナスダック総合: 終値 23,195.16 (-398.68, -1.69%)
• S&P 500: 終値 6,827.41 (-73.59, -1.06%)
特に下げがきつかったのがナスダックです。前週のFOMC後の上昇が一服し、オラクルなどの決算反応や半導体セクターへの売りがかさみ、1.7%近い大幅安となりました。市場の関心が、今週の日銀会合など次なる金融イベントへ移る中、リスクオフ(回避)の動きが強まりました。
• ドル円: 1ドル = 155.81円台 (小動き)
• 日経225先物: 50,000円 (金曜日の日経終値比 -836円)
本日の日本市場予想
週明けの日本市場は、金曜日の上昇分をすべて吐き出す「全戻し」に近い大幅安スタートが濃厚です。
最大の要因は、日経平均先物が50,000円まで急落していることです。これは金曜日の現物終値(50,836円)から約840円も低い水準です。
金曜日の上昇はSQ特有の需給要因が強かったため、その剥落に加え、週末の米ナスダック急落がダブルパンチとなります。
寄り付きから一気に5万円の大台攻防戦となるでしょう。
もし5万円を割り込んで始まると、短期筋の追随売りを呼び込み、4万9千円台後半まで下値を模索する展開も想定されます。
ただし、今週18日-19日に日銀金融政策決定会合を控えており、売り一巡後は様子見ムードが広がり、5万円近辺での膠着状態に移行する可能性があります。
今日の注目銘柄
• 8035 東京エレクトロン / 6857 アドバンテスト:
週末の米ナスダック指数が1.7%安と大きく崩れた影響を最も受けます。金曜日に買われた反動もあり、厳しいスタートとなるでしょう。
• 7203 トヨタ自動車:
全体相場が急落する中で、比較的底堅さを発揮できるかが焦点です。1ドル155円台の円安環境は維持されており、バリュー株としての強さを見せられるか注目です。
• 9020 東日本旅客鉄道(JR東日本) / 食料品セクター:
ハイテク株主導の下落相場では、ディフェンシブ(内需・安定)銘柄への資金シフトが起こりやすいです。リスクオフ局面での避難先として選好される可能性があります。
本日発表の主な経済指標
• 日本: 10月 機械受注統計 (08:50)
• 米国: 12月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 (22:30)
• 中国: 11月 鉱工業生産・小売売上高 (11:00)
中国の経済指標もアジア市場のセンチメントを左右するため、前場の動きに影響を与える可能性があります。
まとめ
金曜日の「SQ特需」による上昇は一夜にして帳消しとなりそうです。先物主導で5万円割れを試す厳しい週明けとなりますが、今週の日銀会合を見極めるまでは、売り込む動きも限定的かもしれません。まずは5万円ラインを死守できるかが今日一番のテーマです。
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