【市場展望】米株反落とFOMC警戒で売り先行か。円安155円台後半が下支え、5万円台の攻防へ
おはようございます、つっちーさんです。
2025年12月9日(火)、本日のマーケット情報をお届けします。昨日の日本市場は小幅続伸しましたが、昨晩の米国市場はFOMCを前に利益確定売りに押されました。本日から始まる今年最後のFOMCを控え、様子見ムードが漂う中でのスタートとなりそうです。
市場概況:日本株はTOPIX主導で続伸、米国株はイベント前で調整色
日本市場(12月8日) 🇯🇵
昨日の日本市場は、週明けから底堅い動きを見せました。
• 日経平均株価: 終値 50,581.94円 (+90.07円, +0.18%)
• TOPIX: 終値 3,384.31 (+21.75, +0.65%)
• グロース250指数: 終値 670.99 (+3.48, +0.52%)
前週末の米雇用統計を無難に通過した安心感から買いが先行しました。特にTOPIXの上昇率が日経平均を上回っており、ハイテク株だけでなく、銀行や自動車など幅広い銘柄に資金が循環する良好な地合いでした。
米国市場(12月8日) 🇺🇸
昨晩の米国市場は、明日からの重要イベントを前に調整売りが優勢となりました。
• NYダウ: 終値 47,739.32ドル (-215.67ドル, -0.45%)
• ナスダック総合: 終値 23,545.90 (-32.22, -0.13%)
• S&P 500: 終値 6,846.51 (-23.89, -0.34%)
本日から始まるFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、持ち高を調整する売りが出ました。市場では今回0.25%の利下げが有力視されていますが、来年(2026年)以降の利下げペース(ドットチャート)に対する警戒感も根強く、積極的な買いは手控えられました。
• ドル円: 1ドル = 155.91円台 (155円台前半から後半へ円安進行)
• 日経225先物(期近): 50,290円 (昨日の日経終値比 -292円)
本日の日本市場予想
本日の日本市場は、売り先行で始まる公算が大きいです。
最大の要因は、夜間取引の日経平均先物が50,290円まで下落していることです。これは昨日の現物終値(50,581円)を約300円下回る水準であり、寄り付きから5万500円を割り込む展開が予想されます。
米国株安とFOMC前の様子見ムードが重しとなりますが、一方で1ドル=155円90銭台まで進んだ円安は強力な下支え要因です。昨日のTOPIXの強さが示す通り、日本株への潜在的な買い意欲は弱くありません。
本日は、寄り付きの売り一巡後、円安メリット銘柄や銀行株などが買われ、5万200円~300円近辺で下げ渋る底堅い展開になるとみています。FOMCの結果(日本時間11日未明)を待つため、大崩れはしないものの、上値も重い一日となるでしょう。
今日の注目銘柄
• 7203 トヨタ自動車:
為替が155円台後半まで円安に振れており、業績への安心感が高まっています。全体相場が調整する中、バリュー株の筆頭として資金の逃避先になりやすいでしょう。
• 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ:
日銀の12月会合(18-19日)での利上げ観測がくすぶる中、銀行株は引き続き注目テーマです。米国の金利動向に左右されつつも、国内金利上昇期待が下値を支えます。
• 6857 アドバンテスト:
米ナスダックは小幅安にとどまっており、崩れてはいません。昨日の上昇相場でやや出遅れた感のある半導体株に対し、押し目買いが入るか注目されます。
本日発表の主な経済指標
• 日本: 11月 工作機械受注(速報値) (15:00)
• 米国: FOMC(米連邦公開市場委員会)1日目
まとめ
本日は米国株安と先物安を受けて調整スタートとなりそうですが、円安水準が相場のクッション役となります。今日から始まるFOMCの内容を見極めたい投資家が多く、売り一巡後は5万円台前半でのもみ合いが続くでしょう。焦らず、押し目をじっくり見極めるスタンスが有効です。
不透明な相場だからこそ、情報力で差をつける。
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