【市場展望】日経平均950円安で5万円陥落。米株も反落、先物は小幅反発で自律反発なるか
おはようございます、つっちーさんです。
2025年12月2日(火)、本日のマーケット情報をお届けします。昨日の日本市場は「5万円台」という高値警戒感から一気に利益確定売りが噴き出し、急落となりました。昨晩の米国市場も調整色を強めていますが、大阪の夜間取引やシカゴ先物は小幅に反発しています。本日の見通しを解説します。
市場概況:日本株は950円安の急落、米国株も利益確定売りで反落
日本市場(12月1日) 🇯🇵
昨日の日本市場は、12月相場の初日から波乱のスタートとなりました。
• 日経平均株価: 終値 49,303.28円 (-950.63円, -1.89%)
• TOPIX: 終値 3,338.33 (-40.11, -1.19%)
• グロース250指数: 終値 683.44 (-16.09, -2.30%)
先週末まで堅調だった反動から、心理的節目の5万円を割り込むと、短期的な過熱感を警戒した利益確定売りが加速しました。また、日銀の12月利上げ観測が一部で意識され、為替が円高方向に振れたことも投資家心理を冷やしました。日経平均はほぼ安値引けとなり、下げ幅は一時1,000円に迫りました。
米国市場(12月1日) 🇺🇸
昨晩の米国市場も、ブラックフライデー後の上昇一服感から、利益確定売りが優勢となりました。
• NYダウ: 終値 47,289.33ドル (-427.09ドル, -0.90%)
• ナスダック総合: 終値 23,275.92 (-89.76, -0.38%)
• S&P 500: 終値 6,812.63 (-36.46, -0.53%)
今週発表されるISM製造業景気指数や雇用統計などの重要指標を前に、持ち高を調整する動きが広がりました。これまで相場を牽引してきたハイテク株や景気敏感株など、幅広いセクターで売りが出ました。
• ドル円: 1ドル = 155.48円台 (156円台から円高進行)
• 日経225先物(期近): 49,450円 (昨日の日経終値比 +150円)
本日の日本市場予想
本日の日本市場は、昨日の急落に対する自律反発(リバウンド)が先行して始まると予想されます。
最大の根拠は、日経平均先物が49,450円で推移しており、昨日の現物終値(49,303円)を上回っていることです。昨日の950円安は、スピード調整としてはやや激しすぎたため、短期的には「売られすぎ」と見た買い戻しが入りやすい水準です。
ただし、上値は重いでしょう。昨晩の米国市場が下落していることや、為替が1ドル=155円台半ばまで円高に振れていることは、輸出関連株の重しとなります。
本日は、寄り付きの買い一巡後、4万9千円台半ばで踏みとどまり、下値を固めることができるかが焦点です。積極的な上値追いは期待しづらく、自律反発の範囲内での動きにとどまる可能性が高いでしょう。
今日の注目銘柄
• 8035 東京エレクトロン:
昨日は指数寄与度の高さから売られましたが、ナスダックの下落率(-0.38%)はダウ(-0.90%)に比べて限定的でした。自律反発局面では、まず買い戻しの対象となりそうです。
• 7203 トヨタ自動車:
為替が155円台へと円高方向に推移していることが逆風です。昨日の急落からの戻りが鈍ければ、相場全体の重しとなる可能性があります。
• 9983 ファーストリテイリング:
日経平均への影響力が大きく、昨日の950円安を主導した銘柄の一つです。本日の指数リバウンドの強さを測る上で、同社の株価動向がバロメーターとなります。
本日発表の主な経済指標
• 米国: 10月 JOLTS求人件数 (24:00)
• 米国: 自動車販売台数
まとめ
昨日は5万円陥落というショッキングなスタートとなりましたが、先物は小幅に反発しており、本日は一旦落ち着きを取り戻す展開になりそうです。とはいえ、米株安と円高という逆風下の自律反発となるため、強気にはなりきれない一日でしょう。まずは49,500円近辺での値固めに期待したいところです。
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