【市場展望】衝撃の先物760円安!米ハイテク株「AI懐疑論」で急落、日銀会合初日に4万8千円台突入へ
おはようございます、つっちーさんです。
2025年12月18日(木)、日銀金融政策決定会合が始まる運命の朝を迎えました。昨日の日本市場は小幅に反発しましたが、夜間に「米ハイテク株急落」という爆弾が投下されました。先物が4万8千円台まで突っ込む波乱の幕開けとなりそうです。本日の見通しを解説します。
市場概況:日本株は薄氷の反発、米国株は「AI懐疑論」でナスダック1.8%安
日本市場(12月17日) 🇯🇵
昨日の日本市場は、前日の急落(780円安)から自律反発を試みる動きとなりました。
• 日経平均株価: 終値 49,512.28円 (+128.99円, +0.26%)
• TOPIX: 終値 3,369.39 (-1.11, -0.03%)
日経平均は小幅に反発しましたが、TOPIXはマイナス圏で引けるなど、戻りは限定的でした。今日から始まる日銀会合を前に、積極的な買い手不在の中、売られすぎた銘柄への買い戻しが入った程度にとどまりました。
米国市場(12月17日) 🇺🇸
昨晩の米国市場は、ハイテク株を中心に売りが殺到し、厳しい下げとなりました。
• NYダウ: 終値 47,885.97ドル (-228.29ドル, -0.47%)
• ナスダック総合: 終値 22,693.32 (-418.13, -1.81%)
• S&P 500: 終値 6,721.43 (-78.83, -1.16%)
下落の震源地はAI・半導体セクターです。ブロードコムやオラクルなど決算での失望感がくすぶる中、市場では「AI投資の収益化に対する懐疑論」や「バリュエーションへの懸念」が一気に噴出。リスクオフの流れからナスダックは1.8%超の急落となりました。FRB高官からは利下げ支持の発言もありましたが、ハイテク売りの勢いを止めるには至りませんでした。
• ドル円: 1ドル = 155.60円台 (155円台半ばで推移)
• 日経225先物(期近): 48,950円 (昨日の日経終値比 -562円、大阪終値比 -760円)
本日の日本市場予想
本日の日本市場は、節目となる4万9千円を割り込んで始まる「ギャップダウン」スタートが確実です。
最大の要因は、日経平均先物が48,950円まで急落していることです。これは昨日の現物終値(49,512円)を550円以上も下回る水準です。
米国市場での「AI・半導体株売り」の流れは、東京エレクトロンやアドバンテストといった日経平均寄与度の高い銘柄を直撃します。
さらに、本日から日銀金融政策決定会合(1日目)が始まります。市場では明日の会合結果で「0.75%への利上げ」が決定されるとの観測が強まっており(確率は9割とも言われます)、これが投資家心理を冷やしています。
「米株安」と「日銀警戒」のダブルパンチで、寄り付きから4万8千円台後半での攻防を余儀なくされるでしょう。売り一巡後に4万9千円台へ戻せるかどうかが、今日の相場の強弱を分けるラインとなります。
今日の注目銘柄
• 8035 東京エレクトロン / 6857 アドバンテスト:
米ナスダック1.8%安、特にAI関連株売りの直撃を受けます。朝方は厳しい売り気配となりそうですが、売り一巡後にどこで下げ止まるかが日経平均全体の底入れを左右します。
• 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ:
全体相場がリスクオフ(回避)に傾く中、明日の「日銀利上げ」期待だけが唯一の好材料です。他のセクターが崩れる中で、銀行株が逆行高を見せられるか注目です。
• 4500番台 医薬品 / 9000番台 鉄道:
ハイテク主導の下落相場では、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株に資金が逃避する可能性があります。
本日発表の主な経済指標
• 日本: 日銀金融政策決定会合(1日目)
• 米国: 11月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (22:30)
• 米国: 新規失業保険申請件数 (22:30)
まとめ
先物4万8千円台という衝撃的な数字での朝となりました。米国のAIバブル懸念と日本の利上げ警戒が重なり、本日は「耐える一日」となりそうです。まずは4万9千円の回復を目標に、売り圧力がどこで落ち着くかを見極める慎重なスタンスが必要です。
不透明な相場だからこそ、情報力で差をつける。
本日解説したように、公式の経済指標が発表されないなど、市場の先行きが不透明な場面は少なくありません。そんな時、「他の経験豊富な投資家はどう動いているのか?」を知ることができれば、より確かな判断の一助になると思いませんか?
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