【市場展望】米株続伸で高値更新、日経平均は5万円台固めるか。今夜のFOMCに全集中
おはようございます、つっちーさんです。
2025年10月29日(水)、朝のマーケット情報をお届けします。昨日の日本市場は5万円の大台達成後に一服しましたが、米国市場は堅調な動きを継続しました。市場の最大の関心事であるFOMCを今夜に控え、本日の見通しを解説します。
市場概況:日本株は5万円台で一服、米国株は主要3指数が続伸
日本市場(10月28日) 🇯🇵
昨日の日本市場は、前日に史上初の5万円台に乗せた達成感と過熱感から、利益確定売りに押され3営業日ぶりに反落しました。
- 日経平均株価: 終値 50,219.18円 (-293.14円, -0.58%)
- TOPIX: 終値 3,285.87 (-37.38, -1.12%)
5万円という大台をザラバ(取引時間中)で割り込むことはなく底堅さも見せましたが、朝方から利益確定売りが先行し、上値の重い展開が続きました。
米国市場(10月28日) 🇺🇸
一方、昨日の米国市場は、主要3指数がそろって続伸しました。ハイテク株も堅調に推移し、市場のリスクオンムードが継続していることを示しました。
- NYダウ: 終値 47,706.37ドル (+161.78ドル, +0.34%)
- ナスダック総合: 終値 23,827.49 (+190.00, +0.80%)
- S&P 500: 終値 6,890.89 (+15.73, +0.23%)
今夜のFOMCの結果発表や、主要ハイテク企業(マイクロソフト、アルファベット)の決算発表を前に、警戒感から上値が重くなる場面もありましたが、総じて買い意欲は旺盛でした。同日発表された10月の米消費者信頼感指数が市場予想(93.4)を上回る94.6となったことも、米国経済の底堅さを示す材料として好感されました。
- ドル円: 1ドル = 152円10銭台 (高値圏で推移)
- 米国10年債利回り: 3.97% (FOMCを前に横ばい)
- WTI原油先物: 1バレル = 60.15ドル (続落)
本日の日本市場予想
昨晩の米国市場が、ナスダック指数も含めて堅調に推移したことは、東京市場にとって安心材料となります。昨日(28日)の日本市場の下落は、あくまで短期的な利益確定売りであり、上昇トレンドが崩れたわけではないことが確認されました。
本日も、為替が152円台と円安水準を維持していることが輸出関連株の支えとなり、底堅い展開が予想されます。
ただし、市場参加者の関心は、今夜(日本時間30日未明)に結果が発表される**FOMC(連邦公開市場委員会)**に完全に集中しています。
パウエル議長の会見で、インフレ鈍化を受けて利下げ(金融緩和)への言及が強まるのか、それとも慎重な姿勢が維持されるのかを見極めたいとする「様子見ムード」が非常に強くなるでしょう。
本日の日経平均は、5万円の大台を挟んで、FOMCの結果待ちとなる小幅な値動き(もみ合い)に終始する可能性が高いとみています。
今日の注目銘柄
- 6758 ソニーグループ: 米ハイテク株が堅調だった流れを受け、日本のハイテク・グロース株にも買い安心感が広がります。為替の円安も追い風です。
- 6501 日立製作所: 米ダウ平均が上昇したように、景気敏感株への物色意欲も底堅いものがあります。国内の決算発表とあわせて注目されます。
- 9984 ソフトバンクグループ: 米ナスダックが続伸したことで、投資先企業の価値向上期待が続きます。ただし、FOMC前で積極的に上値を追う展開になるかは不透明です。
本日発表の主な経済指標
- 日本: 10月 消費者態度指数 (14:00)
- 米国: FOMC(連邦公開市場委員会) 結果発表 (日本時間 30日 03:00)
- 米国: パウエルFRB議長 定例記者会見 (日本時間 30日 03:30)
まとめ
昨日の日本市場は利益確定売りに押されましたが、米国市場は続伸し、市場の地合いは依然として良好です。しかし、本日は今夜に控える最重要イベント「FOMC」を前に、積極的な売買は手控えられ、5万円台を固めながら様子見ムードの強い一日となりそうです。
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